LP制作の外注を検討しているものの、制作期間や流れなどのイメージが湧かず困っている、といった企業経営者や担当者の方もいるのではないでしょうか。LP制作の期間や流れを押さえておくと、依頼する際にも話がスムーズに進みます。本記事では、LP制作を依頼する際の流れやスケジュールなどを解説します。

「LP (ランディングページ)制作」の基本的な流れ

「LP(ランディングページ)制作」を進める際には、まず戦略の設計を行います。このフェーズでは、商品やサービスを誰に販売したいのか、LPを運用して何を求めるのかなどを明確にします。例えば、ターゲットは20代前半の女性、LPのゴールはサービスへの申し込み、といった具合です。

併せて競合のリサーチも行います。大勢の手ごわい競合がいるケースでは、同じようなLPを制作しても成果は上げにくいでしょう。このような場合には差別化も考える必要があるため、入念なリサーチをしなければなりません。

次は構成案の作成です。コンテンツをどのような順でLPに掲載するのか、どう訴求するのかを考えるフェーズです。構成ができたらLPに掲載するコンテンツのライティングを行いましょう。

続いて、LPをデザインします。アクセスユーザーの印象を大きく左右する部分であるため、重要な段階です。ターゲットを踏まえ、配色やボタンのデザイン、フォントなどを考えていきます。

デザインが完成したらコーディングに移ります。HTMLやCSSなどのマークアップ言語や、プログラミング言語を用いてコードを書く作業です。デザインまでのフェーズは自社で対応できたとしても、コーディングは専門的な知識とスキルが求められるため、外注を視野に入れる必要があります。

LPが完成したら運用を行い、効果測定を実施しながら改善を繰り返します。効果測定にはアクセス解析ツールなどを用い、測定結果をもとにPDCAを回すことでLPのブラッシュアップが可能です。

LP制作を依頼する場合の流れは？

LP制作を専門の制作会社へ依頼する際には、スムーズに依頼できるよう情報を整理しておく必要があります。そのうえで予算や納期を決定し、制作会社と相談しつつ契約するかどうかを検討します。

LPで紹介したい商品やサービスに関する情報整理をする

LPで紹介する商品やサービスなどを制作会社に伝える必要があるため、これらの情報を整理しておきましょう。制作会社は、クライアントから伝えられた情報をもとにコンテンツを制作します。情報の整理によって、LPに盛り込みたい点や要望を漏れなく伝えられます。

自社で競合についてリサーチしているのなら、その情報も整理しておきましょう。公開したLPのデザインやコンテンツが競合と似通ってしまうと、期待するような成果も見込めません。そこで競合に関する情報も制作会社と共有する必要があります。また、LPのターゲット層やサーバー、ドメインなどに関する情報の整理も必要です。

これらの情報が整理されていなければ、制作会社との相談もスムーズに進みません。ターゲット層や打ち出したいセールスポイントを質問されても曖昧な情報しか提供できず、確認に時間をとられてしまいます。制作の依頼をスムーズに進めるためにも、情報の事前整理を行い、速やかに提供できる状態にしておきましょう。

納期や予算を決定する

制作会社へ相談する前に、大まかな予算を決めておきましょう。予算次第で、制作会社にできることとできないことが出てくるためです。最終的な価格は制作会社に見積もりを提出してもらう必要がありますが、あらかじめ決めた予算を伝えておくと、その範囲内での提案を受けられるでしょう。

また、納期についても決めておかねばなりません。具体的な納期を決めていないと、制作を後回しにされてしまう恐れがあるためです。制作側との認識がすれ違わないように、完成までの見通しを立てておきましょう。運用開始までのスケジュールを確認し、そこから逆算して納期を定めるのがポイントです。

制作内容の相談と契約の検討をする

LPで扱う商品やサービス、ターゲット層、競合、予算、納期などの情報を整理したうえで、制作会社に相談をするフェーズです。すでに依頼したい制作会社が決まっているのなら相談したい旨を連絡し、決まっていなければ依頼先探しから始めます。

制作会社への相談や打ち合わせで時間を無駄にしないためにも、スムーズに情報を提供できるようしっかりと準備しておきましょう。事前に資料にまとめておくと、情報を求められた際、すぐに提出でき、スムーズな情報連携ができます。

打ち合わせの際には、LP制作にあたり自社で何を用意すべきなのかをきちんと確認しなくてはなりません。確認を怠って双方で認識のずれが生じると、制作が滞るおそれがあります。商品の写真は自社で準備するのか、サーバーは自社で契約すべきかなどをチェックしておきましょう。

制作会社へ依頼する範囲についても確認が必要です。戦略の設計から競合のリサーチまで含めトータルで対応してもらうケースもあれば、デザインやコーディングのみを任せることもあります。依頼する範囲によって、生じる費用は大きく異なります。

打ち合わせが終了したら見積もりの依頼です。その場ですぐ見積もりを提出してくれるケースもあれば、後日メールや郵送で送られてくることもあります。見積もりの内容に納得し、制作のスケジュールや納期などの最終確認ができたら、契約へ移行します。

【依頼内容別】LP制作のスケジュール･期間の目安

LP制作を外注するにあたり、どれくらいの期間がかかるのかは気になるところです。どの程度の期間になるかは、制作会社へどこまで依頼するかによって大きく変わります。

戦略･構成作成～コーディングまで依頼する場合

LP制作のほぼすべてを制作会社へ依頼するケースです。LPで狙うターゲットやゴールの設定、競合他社のリサーチ、訴求方法などを考えてもらい、そのうえでデザインやコーディングなどを進めてもらうため、完成までに要する期間は必然的に長くなる傾向があります。

LP制作において、戦略設計や構成はLPの成果に直結する重要な部分です。そこで、これらの作業も含めて依頼すると1～2ヶ月程度の期間は見ておかねばなりません。これはあくまで目安であり、実際には2ヶ月以上かかるケースも考えられます。

短い期間でLPを完成させたいのであれば、戦略や構成を自社で担うのもひとつの手です。その分のリソースは必要となるものの、制作期間や費用が大幅に圧縮できる可能性があります。

デザイン～コーディングまで依頼する場合

デザインからコーディングまでを依頼するケースでは、だいたい1～2週間の期間が目安です。なお、これは自社で素材やコンテンツを準備した場合の目安であるため注意しましょう。

構成案が決まっており、LPに掲載する商品やサービスの写真、記載する文章などをすべて自社で準備すれば、制作会社はそれをもとにデザインやコーディングを進めてくれます。このケースではスピーディーに作業が進むと考えられ、1～2週間ほどの期間で完成が見込めます。

一方、コンテンツの作成から制作会社に依頼する場合には、期間が大きく変動する可能性も見ておかねばなりません。これはコンテンツ制作に時間を割く必要が生じるためです。具体的にどれくらいの期間になるのかは、ケースバイケースです。作成してもらうコンテンツの内容やボリュームなど、さまざまな要素で変化します。

コンテンツ作成まで含めた依頼を検討しているのなら、制作期間がどの程度になるのか、打ち合わせの際に目安を確認しておきましょう。

コーディングだけ依頼する場合

コーディングだけを依頼するときの制作期間は、3日～1週間が目安です。LPの内容にもよりますが、コーディングだけであればそこまで多くの日数は要しません。もっとも、たまたま制作会社が多量の仕事を抱えていた、繁忙期に入っていたなどの理由で日数が変動する可能性はあります。

コーディングだけを依頼するケースでは、LPに用いる素材やコンテンツを自社で準備しているため、制作会社は純粋にコーディング作業だけに取り組めます。そのため、ここまで紹介してきたなかで完成までにかかる期間は最短です。ただ、表示されるページに特殊なエフェクトをかけたい、複雑な動きをつけたいといった場合には、プログラミング言語を用いたコーディングが求められるため、やや長くなるかもしれません。

そこまで複雑なLPでなければ、3日～1週間ほどの期間で完成するはずです。作業スピードに定評がある制作会社であれば、3～5日以内で完成させ納品してくれるケースもあります。

LP制作会社を選ぶ際のポイント

LPの制作を請け負っている会社は多々あります。それゆえに、制作会社選びで頭を悩ませてしまうケースが少なくありません。依頼先によってLPのクオリティや運用の成果も変わってくるため、ポイントを押さえた制作会社選びが大切です。

制作会社選びにおいて重要なポイントは、豊富な実績や事例、アフターサポートの有無です。また、それぞれの制作会社が何を強みとしているか、その得意分野もチェックしなくてはなりません。

制作の実績や事例が豊富かどうか

LP制作会社を選ぶうえで、豊富な実績や事例があるかどうかは重要なポイントです。実績が豊富な会社ほどさまざまなLP制作に携わっており、十分なノウハウも蓄積しています。たしかな知識やノウハウのもと、高品質なLPを制作してもらえる点が魅力です。

実績が豊富かどうかは、制作会社のHPでチェックできます。基本的に、ビジネスとしてWeb制作やLP制作を営んでいる企業の多くはコーポレートサイトを運営しています。公式HPには自社にどれくらいの実績があるのか、過去に手掛けた事例と併せて掲載しているケースが多いため、確認してみましょう。

実績の数だけでなく、画像や動画などで実際の事例を紹介している企業であればなお安心です。LP制作を依頼するにあたり、クライアントは制作会社がどのようなLPに仕上げてくれるのか想像がつきません。実際に作成したコンテンツの紹介があれば、LPの仕上がりもイメージできます。自社が属している業界にマッチするのか、思い描いているLPに仕上がるのか、といったことの判断材料にもでき、依頼しやすくなるでしょう。

特に、戦略設計も含めてトータルでLP制作を依頼するケースでは、豊富な実績がある会社への依頼が無難です。成果につながるLPに仕上げるには、確かなノウハウが求められるためです。

その制作会社の得意分野は何か

LP制作会社によって得手不得手があります。自社がビジネスを展開している業界に見識がない制作会社へ依頼してしまった場合、成果につながらないLPができあがる恐れもあります。

このようなリスクを避けるため、事前に制作会社の得意分野や強みなどをチェックしておきましょう。例えば、特定の業界におけるLP制作実績が豊富なところもありますし、特定のターゲットに特化したLP制作を得意とするところもあります。

得意分野や業界をチェックし、そのうえで自社が運用したいと考えているLPの制作に適しているかどうかを考えましょう。たとえば美容関連の商品をLPで販売したいのに、採用関連のLP制作に特化した会社へ依頼してしまうと、成果が見込めないかもしれません。

特定の分野に特化している制作会社であっても、得意分野以外のLPを制作すること自体は可能でしょう。しかし、自社が属する業界や販売している商品、サービスにまったくマッチしていない会社を選んでしまうと、いたずらに制作時間が延びたり、ターゲットにうまく訴求できなかったりする恐れがあります。

打ち合わせに要した時間や、費やしたコストなどがすべて無駄になりかねないため、このような事態に陥らないようしっかりと制作会社の得意分野や強みを調べておきましょう。

制作後のサポートはあるか

制作後にサポートがあるかどうかも、制作会社選びで大切なポイントです。LPを公開したあとは運用を続けつつ効果検証を行い、必要に応じて改善もしなくてはなりません。ただ、初めてLPを公開するケースでは、運用や効果検証がうまくいかないことも考えられます。

その点、制作後に効果検証やコンサルティングなどのサポートを提供してくれる会社であれば、初めてのLP運用でも安心です。サポートを通じて適切なアドバイスをしてもらえ、成果につながるLPへとブラッシュアップできます。

ただし、制作会社によって提供しているサポートの種類や内容、別途費用の有無などは異なります。公式HPでチェックするのはもちろん、打ち合わせ時にも確認を怠らないようにしましょう。

LP制作に強い日本テレビアート

日本テレビアートは、コーポレートサイトやLP制作などデジタル分野における多彩なニーズに対応可能な企業です。企画開発からデザイン、UIの設計、コーディングまでワンストップの制作が可能であり、クライアントのニーズにマッチした高品質なコンテンツを制作します。

豊富な実績を有するのも日本テレビアートの強みです。テレビ局や資産運用会社、Web制作会社などさまざまなクライアントへの制作実績があり、たしかなノウハウのもと制作が可能です。

また、クラウドベースのWeb制作ツールを用いることで、価格を抑えたうえでスピーディーなLP制作も可能です。従来のWeb制作に比べ短納期で納品できるため、なるべく早く運用を開始したいといった企業にもおすすめです。

このように、LP制作を依頼する場合は依頼内容を整理し、的確に制作会社へ伝える必要があります。予算や納期、制作してもらいたい範囲を定めたうえで、自社の業界に明るいLP制作会社を選ぶとよいでしょう。

まとめ

LP制作を依頼する際には、スムーズに打ち合わせができるよう提供する情報を整理し、納期や予算も考えたうえで制作会社に相談しましょう。どこまで制作を依頼するかによって、完成するまでの期間や最終的な費用などが大きく変化するため注意が必要です。また、制作会社を選ぶ際には、豊富な実績や事例があるか、公開後にサポートをしてくれるかなどを確認したうえで検討を進めましょう。