WEBサイトやアプリ、プロダクトをデザインする上で意識したいのがUI/UXデザインです。しかし外注するとなると、どのようにデザイン会社を選べばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、UI/UXの外注先を選ぶ際のポイントに触れながら、おすすめのデザイン会社を目的別に紹介します。
日本テレビアートが培ったノウハウとそこから生まれたサービスの概要、手掛けたデザイン事例を資料にまとめました。ぜひご覧ください。
ここでは、UI/UXの意味などの基本知識をおさらいしながら、UI/UXを得意とするデザイン会社に依頼できる項目を解説します。
UIとは、「User Interface(ユーザーインターフェース)」の略称で、ユーザーが製品やサービスを利用する際に触れる接点を意味します。例えば、WEBサイトやアプリであれば、そのサイトやアプリのデザインや、フォント、レイアウト、配色などの見やすさもUIにあたります。さらにボタンの使いやすさといった操作性や機能性などもUIに含まれます。つまり、優れたUIデザインとは、ユーザーが直感的に操作でき、情報をスムーズに理解できるデザインであることが重要です。
一方、UXは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」の略称です。UIがユーザーと製品・サービスをつなぐ媒体の見た目や操作性などを指す言葉に対し、UXは製品・サービスを通じて得られた体験を指す言葉です。例えば、「購入までの手順がわかりやすい」「知りたい情報がすぐに見つかる」といった、主観的な感情や、製品やサービスを通じてユーザーが感じる体験すべてがUXです。つまり、UIはUXの一部であり、良質なUXを実現するには、優れたUIが欠かせません。
UI/UXデザイン会社は、ただ表面的なデザインを手がけるわけではありません。依頼してきた顧客とサービスを利用するユーザーの本質的な課題を踏まえた上で、提供するべきUI/UXを設計します。そして、ユーザーにとって見やすく、使いやすいデザインを顧客へ提供します。
UI/UXデザイン会社に依頼できる一般的な業務は、以下のようなものが挙げられます。
<UI/UXデザイン会社に依頼できる業務>
・ユーザーの調査・分析・検証などの市場調査
・問題解決のためのデザイン考案やコンセプトメイク
・ユーザー目線の使いやすいデザイン設計
・製品・サービス全体に関わるUXの設計
デザイン会社を選ぶときは、まず自社が抱えている課題や具体的な目的、目標を明らかにしましょう。解決したい課題や達成したいゴール(目的・目標)を明確にすることで、その分野に強みを持ったデザイン会社に絞り込んで依頼ができます。
また、課題や目的・目標を明確にすることで、デザイン会社が決まった後も、デザイン会社が「何をすべきか」のイメージが付きやすいため、打ち合わせがスムーズに運びます。
UI/UXデザインは以下の5要素によって構成されており、これを「UXの5段階モデル」と呼びます。
①戦略:ユーザーのニーズ、製品・サービスの目的を設定
②要件:ユーザーに必要なコンテンツ・機能の設計
③構造:ユーザーが欲しい情報・機能にたどり着くための全体構造設計
④骨格:ユーザーが理解しやすいレイアウトやナビゲーションのデザイン
⑤表層:ユーザーが視覚的に認識するビジュアルデザイン
UI/UXデザイン会社は基本的に、ユーザーのニーズや製品・サービスの目的を設定して土台となる戦略を固め、上記の②~⑤の順番に沿ってデザインを具体化します。
しかし、すべての作業をデザイン会社に丸投げしてしまうと、食い違いが生じることがあります。そのため、デザイン会社を選ぶときは、「自社がどの段階で課題があるのか」「どのプロセスまで自社で行うのか」「外注する範囲はどこからどこまでか」を明らかにしておきましょう。
デザイン会社は、それぞれ得意とする分野が異なります。したがって、デザイン会社ごとの強みや実績を把握し、目的に合ったデザイン会社を選ぶことが大切です。このとき、評判や口コミなどを参考にするのもよいですが、「知名度があるから」「価格が安いから」などの理由だけで選んでしまうと、期待する効果を得られない可能性があります。そのため、可能な限りデザイン会社をしっかりと調査した上で、解決したい課題について話し合い、自社に合うデザイン会社かどうかを見極めましょう。
以下では目的ごとに厳選したUI/UXデザイン会社を紹介します。
まずは、WEBサイトやアプリにおいてUI/UXデザインが得意な会社を紹介します。
株式会社 日本テレビアートは、「楽しいとき、感動したとき、 そこにはいつも日テレアートのクリエイティブがある。想像を超えた“セカイ”を創り出す。」をビジョンに日本テレビの番組における美術制作で培ってきた、デザイン力とスピード感、そして総合力を基盤にテレビの美術制作のみならず、あらゆるクリエイティブ分野で活躍している企業です。
WEB事業領域では、番組サイトや企業ホームページ、キャンペーンサイトなどのデジタルコンテンツ制作から、バナー制作まであらゆるニーズに対応しています。
日本テレビアートでは、企画からデザイン・ユーザビリティを重視したUI/UXの設計、コーディングまで、一貫して全工程を視野に入れたクオリティの高いコンテンツをスムーズに提供してくれます。
会社所在地:東京都港区東新橋1-6-1 日テレタワー21F
設立年月:1967年7月27日
資本金:払込資本金8,000万円
従業員数:189人
URL:https://www.ntvart.co.jp/
株式会社 THE GUILDは、高い専門性を持つフリーランスの技術者やデザイン会社が集まるクリエイティブファームです。エンジニア、デザイナー、ビジネスストラテジスト、データアナリストなどが所属しており、案件の求められる課題に応じて最適なメンバーをアサインして案件を進めます。
また、多様な専門性を持った技術者が所属しているため、UXデザインはもちろんのこと、課題定義、ブランディング、ソフトウェア開発、グロース支援など、多岐にわたる業務を任せられます。特にスマホのアプリを得意分野としており、2014年には携わった3つのアプリが賞を獲得しています。
会社所在地:東京都港区南青山6-11-9 VILLA SK 4F(南青山オフィス)
設立年月:2013年3月22日
資本金:6,250,000円
URL:https://theguild.jp/
株式会社グッドパッチは、2011年に創業したUI/UXデザインを強みとしたデザインカンパニーです。「ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる」をビジョンに、「デザインの力を証明する」をミッションとして、数多くのクライアントのビジネスをデザインで前進させています。
株式会社グッドパッチでは、企業の背景や企業文化などをくみ取った一貫性のあるUI/UXデザインを得意としています。その中でもコンシューマ向けアプリに定評があります。
会社所在地:東京都渋谷区鶯谷町3-3 VORT渋谷South 2階
設立年月:2011年9月
資本金:17億7,115万円
従業員数:251名(2024年5月末日時点 連結)
URL:https://goodpatch.com/
UI/UXデザインを手がける上で重要となるのが、ユーザーニーズの調査・分析・検証です。ここではUI/UXデザインリサーチ依頼におすすめの会社を紹介します。
フェンリル株式会社は、これまで制作実績400社、あらゆる業種のアプリを600アプリ以上手がけている実績豊富なデザイン会社です。フェンリル株式会社では、クライアントの予算やスケジュールに応じた実現可能なリサーチ方法を提案・実施し、そこから的確な現状分析と課題抽出をして、プロジェクトごとに最適な施策や戦略を提案してくれます。そのため、調査・分析を基にしたUI/UXデザインに定評があり、既存アプリの改善実績も豊富です。
会社所在地:大阪府大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 タワーB 14F
設立年月:2005年6月13日
資本金:1億円
従業員数:712名(グループ全体)
URL:https://www.fenrir-inc.com/jp/
株式会社アイスリーデザインは、デザインとテクノロジーを武器に、企業の成長をサポートしている会社です。調査によってユーザーの課題を明確化し、ユーザビリティの検証を実施することで、機能性に優れた使いやすいコンテンツを提供しています。
また、株式会社アイスリーデザインではUI/UXデザインだけでなく、企業のDXや新規事業の支援なども行っています。「ビジネスでの課題を解決したい」「新規事業を通して自社ビジネスを成長させたい」などの企業は、デザインと併せてビジネスの相談もできます。
会社所在地:東京都港区赤坂八丁目1番22号 NMF青山一丁目ビル3階
設立年月:2006年7月26日
資本金:3億2,550万円(資本準備金含む)
URL:https://www.i3design.jp/
「株式会社メンバーズ」は、UXデザインに特化したリサーチを得意とするデザイン会社です。株式会社メンバーズでは、ユーザーリサーチサービスの開発・提供を行うメンバーズの子会社「ポップインサイトカンパニー」とともに、社内にUXリサーチの体制を作るための支援サービス「UXリサーチャーオンデマンド(UXRO)」を提供しています。
UXリサーチャーオンデマンドでは、専任UXチームがUXリサーチを継続的かつスピーディに実施し、ビジネスにユーザー視点を反映させる体制構築をサポートしてくれます。豊富なリサーチ実績があり、その実績とノウハウをいかして、さまざまな業界で効果的なUX改善を行っています。
会社所在地:東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエアオフィスタワーX 37階
設立年月:2013年1月
従業員数:87名(パート・アルバイト含む)(2023年3月時点)
URL:https://popinsight.jp/uxro/
製品の見た目やパッケージの印象などは、売り上げを左右する重要なポイントです。ここでは、プロダクトのUI/UXデザインに定評のある会社を2社ピックアップしました。
えそら合同会社は、アイデアやデザインで新規事業の立ち上げを支援するUXデザインコンサルティング会社です。IoTやAIなどの最先端技術を活用したプロダクトUXデザインを得意としており、リサーチに基づいた質の高いサービスを提供しています。
UI/UXデザインの分野では、製品・サービスの企画から、デザイン改善によるグロース支援まで、過去150を超える事業での経験をいかして、アイデアの創出をサポートしてくれます。
会社所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿 16F
設立年月:2009年3月3日
URL:https://esaura.jp/
株式会社ARCHECOは、ビジネス戦略策定からアプリ・WEB・プロダクトのUX/UIデザイン、実装、プロモーションまで行う、UX/UIデザイン会社です。
クライアントの要望に柔軟に対応しつつ、UXデザインの最先端の学術的知見とオリジナルのノウハウをいかして、IT分野だけでなく、パッケージデザインやプロダクトデザインの実績も豊富です。
会社所在地:東京都渋谷区神宮前1-15-4 Barbizon76 3F
設立年月:2014年7月7日
資本金:3,000,000円
従業員数:15名(2019年4月現在)
URL:https://archeco.co.jp/
WEBサイトやアプリなどは、ユーザーが製品・サービスに触れる重要なポイントであり、それらを最適化することで売り上げや顧客満足度の向上などにつながります。UI/UXのデザイン会社はそれぞれに特性や強み、得意分野などが異なるため、あらかじめ自社の課題を明確にし、それに合った会社を選ぶことが大切です。まず自社が解決したい課題を洗い出し、外注する範囲を明確にして複数の会社を比較検討した上で決めましょう。
日本テレビアートが培ったノウハウとそこから生まれたサービスの概要、手掛けたデザイン事例を資料にまとめました。ぜひご覧ください。