ナレッジ
動画制作に必要な8つのコツ! 撮影・編集で使えるテクニックとは
動画制作に必要な8つのコツ! 撮影・編集で使えるテクニックとは

動画制作はいくつかのコツとポイントをつかめば、専門的な知識や技術がない初心者でもセンスのよいおしゃれな動画が作れます。この記事では動画制作時に知っておくべきコツとテクニックを構成、撮影、編集の工程ごとに紹介します。さらに動画制作で注意すべきポイントもあわせて解説します。

日本テレビアート サービス概要資料

日本テレビアート サービス概要資料

日本テレビアートが培ったノウハウとそこから生まれたサービスの概要、手掛けたデザイン事例を資料にまとめました。ぜひご覧ください。

知っておきたい動画制作のコツ・テクニック

知っておきたい動画制作のコツ・テクニック

動画によるプロモーションが当たり前になっている昨今、自社で動画制作を検討している企業も少なくありません。しかし、やみくもに初心者が動画制作をしてもリソースを割くだけでターゲットに響かない動画を作って終わってしまう可能性があります。

そこでここでは動画制作初心者が知っておくべき、効率よく魅力的な動画を作るためのコツとテクニックを紹介します。

【構成】ターゲットに向けたストーリーを作る

動画は基本的に「構成→撮影→編集」の順で制作します。動画構成をしっかり固めておくことで、のちの撮影と編集の作業がスムーズなります。

そこで役に立つのが、ビジネスでおなじみの「6W1H」です。「だれが(Who)・いつ(When)・どこで(Where)・だれに(Whom)・なにを(What)・なぜ(Why)・どのように(How)」を意識してターゲットと目的を明らかにし、伝えたい情報(メッセージ)やコンバージョン(目標)を決めていくことで、どのようなストーリーを作ればよいのかおのずと見えてきます。

このときターゲットと目的は明確に絞り込むことがポイントです。例えば、ターゲットは「老若男女みんなに視聴してほしい」ではなく、ペルソナを設定して、動画のメイン視聴者を決めましょう。ペルソナを決めることで、動画の方向性が定まりやすくなり、訴求力も高まります。また、目的もあいまいなものではなく、「企業名やサービスの認知度アップ」「サイトへの誘導や購入の促進」など具体的に決めることが大切です。

ターゲットと目的が定まったらどのプラットフォームに投稿するかも決めます。プラットフォームはそれぞれ最適な動画サイズや解像度が異なり、撮影方法も変わってきます。例えば、若者に人気のTikTokやInstagramの動画サイズは「9:16(縦撮り)」、幅広い世代が見るYouTubeは「16:9(ワイド)」が推奨されています。このように各プラットフォームの特徴を調べ、ターゲットや目的に合ったプラットフォームを選定しましょう。

さらに、SNSでシェアされやすい内容を意識し、視聴者に起こしてほしい行動を促す「CTA(行動喚起)」も設定するなど、マーケティングの視点も加えつつ、ストーリーの概要を決めます。

【構成】パターンに沿って構成を練る

次にストーリーの構成を考えます。ストーリーの構成は、ターゲットの興味をひきつけ、CTAへとつなげるためにとても重要です。そこで頼りになるのが「フレームワーク(ストーリーパターン)」です。フレームワークを用いることで、動画制作初心者でも比較的簡単にストーリー構成が組み立てられます。

代表的なフレームワークとしては「起承転結」「ABCD」「CAMS(キャムズ)」の3つがあります。

文章の構成でも使用される「起承転結」は、シンプルなストーリー構成で視聴者に理解してもらいやすく、紹介動画に向いています。各要素の概要は「起=動画の目的を伝える導入、承=サービスの紹介、転=具体的なサービスの魅力、結=動画のまとめ」です。はじめに視聴者の関心をひきつけ、中間でサービスを印象付け、最後に視聴者へ「チャンネル登録」や「グッドボタンを押してほしい」といった次の行動を促します。

「ABCD」は、「Attract=関心、Brand=ブランドの認知、Connect=ブランドと読者の結びつけ、Direct=誘導」の頭文字を取ったGoogleが推奨しているフレームワークです。冒頭の数秒間で視聴者をひきつけ、製品やサービス・ブランドを認知してもらい、ブランドと視聴者の感動を関連づけて、読者のアクションを促すという構成で、訴求力を求める動画に向いています。

「CAMS」も訴求力の高いフレームワークです。「Catch=つかみ、Appeal=訴求、Motivate=動機づけ、Suggest=提案」という4つの要素からできており、「ABCD」と同じく、冒頭で視聴者の興味をつかみ、サービスをアピールし、次の行動を促すような動機づけをして具体的な行動提案をするという構成です。

これらのフレームワークを使ってストーリーを練り、絵コンテやシナリオを作成しましょう。

【撮影】飽きないカットを作り出す

あまりにも同じアングルが続く単調な動画は、視聴者を退屈にさせるだけです。しかし、コロコロとカットが変わる動画も疲れてしまいます。そこで1カット7~10秒程度を目安にアングルやシーンを切り替えましょう。このとき、撮影の前後数秒間を余分に撮影しておくと手ブレなどで上手に撮れていないところがあっても編集でうまくカバーができます。

特にインタビュー動画を撮影する際は、映像の変化が乏しいため、正面だけでなく上半身や手元、顔のアップなどさまざまなカットを撮影しておきましょう。

【撮影】手ブレを防ぐ

手ブレがひどい動画は見にくく、視聴者にホームビデオのようなチープな印象を与えかねません。特に走りながらの撮影や動く被写体の撮影、ズームを使っての撮影では、手ブレしやすくなるため注意が必要です。

手ブレを補正するには、カメラの手ブレ補正機能を使うほか、動画編集で補正機能を利用する方法がありますが、どちらも完璧に補正ができるわけではありません。

そこでお奨めなのが三脚やスタビライザー、ジンバルといった専用機器の使用です。三脚があれば手ブレの心配がほぼなく、自分一人での撮影も可能です。また、スタビライザーやジンバルを使用すれば、手ブレを抑えたなめらかな映像の撮影ができます。

【編集】ショートカットを覚える

効率的に動画制作をするなら動画編集ソフトのショートカットキーを覚えましょう。ショートカットキーを覚えるのに多少時間はかかりますが、カットやコピー、倍速再生など、さまざまなコマンドがメニューから選択せずに実行できるため、時間短縮になります。

動画編集ソフトによってはショートカットキーを自由にカスタマイズできるため、よく使うコマンドをキーボードの使いやすい位置に配置できれば、さらに効率化が図れます。

【編集】テロップは見やすくする

動画にテロップを入れると、音声情報だけでなく視覚情報も加えられるため動画の内容がより伝わりやすくなります。また、専門用語や聞き間違えそうな言葉をテロップで補足できる、音声がなくても情報を正しく伝えられるなどのメリットがあります。

ただし、文字起こしレベルでテロップを入れると、見にくいだけでなく情報量が多すぎて逆に伝わらなくなります。一般的に日本語のテロップの表示は、1秒間に4文字以内が見やすいとされているため、動画に合わせて適切な文字量におさめることが大切です。

テロップを入れるときは、フォント、色、大きさ、位置にも注意が必要です。フォントは動画のイメージに合ったものを選び、色は背景とかぶらないこと、大きさはスマホでも見えるサイズを意識しましょう。基本的にテロップは動画の下部に位置していますが、動画の邪魔にならないところであればどこに配置してもかまいません。

【編集】ジャンプカットを適切に使う

ジャンプカットとは、動画内のムダな部分をカットして、カットした前後の動画をつなぎ合わせることです。不適切な部分や時間のムダと思われる部分を飛ばせるため、テンポのよい動画が作れ、視聴者離れを防ぐ効果が期待できます。ただし、多用すると細切れの動画になって見づらくなるので、注意して使いましょう。

【編集】色調補正でトーンをそろえる

色調補正とは、撮影した映像の色味を補正することです。撮影した動画の中には、「雨の日と晴れた日に撮影したので被写体の色味が違う」「撮影したアングルごとに色味が違う」など、天候や時間、角度によって被写体の色味が変化することがあります。この色味の違いを動画に違和感がないように調整するのが「カラーコレクション」という作業です。

また、色調補正には色調で動画の世界観を演出する「カラーグレーディング」という作業もあります。カラーグレーディングでは「落ち着いた印象の動画にしたいから全体の彩度を下げて少しくすませる」といったように全体もしくは一部の色調補正を行うことで、動画の雰囲気を作り出します。ただし、色調補正はやりすぎと画質の低下を招くため、注意が必要です。

動画制作で注意すべきポイント

動画制作で注意すべきポイント

長い動画・過剰な情報量になる

「動画に多くの情報を詰め込みすぎて長い動画になってしまう」というのは、動画編集初心者にありがちな失敗です。情報量が多く長い動画は、一見視聴者にとってお得なように思いますが、伝えたいメッセージがあいまいになってしまい、その先にあるサイトへの誘導や購入の促進などにつながりません。

動画制作では、「One動画・Oneメッセージ」が基本です。ひとつの動画にあれもこれもメッセージを詰め込むのではなく、伝えたいメッセージをひとつに絞りましょう。

音声に気を配れていない

映像にどれだけ気を配っても、風の音や通行人の声、車の走行音などのノイズが入ってしまっては、視聴者は動画に集中できず、嫌気がさして途中で見るのをやめてしまう可能性もあります。また、動画はイヤホン・ヘッドホンで視聴している方も多いため、音声のクオリティーには気を配る必要があります。

気になるノイズが入っているようなら動画編集を行う際に、音量のバランスを調整したり、不要なノイズを除去しましょう。それでも無理な場合には、BGMをかぶせるという方法もあります。

さらにビデオカメラに内蔵されているマイクを使わず、外部マイクを使用すれば、雑音を拾いにくくなるため、必要に応じてマイクを用意しましょう。

権利関係の確認を怠っている

当然のことですが、権利関係の確認を怠るのは致命的です。特に気をつけたいのが「著作権」です。著作権侵害にあたる動画は削除されたり、罪に問われたりする可能性があるため、動画で使用するイラストや写真、BGMに関して、法的に問題がないか、また会社として使用してよいかを事前に確認しましょう。

また、肖像権にも注意が必要です。自社の社員が動画に出演する場合でも肖像権が発生するため、事前に使用承諾を取りましょう。その際、退職する可能性も考慮して「退職後も引き続き使用する」などの一文に対する了承も得ておくと安心です。さらに通行人にも肖像権が発生するため、街頭で撮影する場合には、通行人にモザイクなどのぼかしを入れて対処しましょう。

まとめ

動画による広告のメリットは、映像と音声をフルに使ってダイナミックに視聴者に自社のサービスを伝えられることです。動画制作を行う際はターゲットと目的を明確にし、手ブレやノイズに気を配りながら撮影して、編集で魅力的な動画に仕上げましょう。

もしも自社での動画制作が難しいと感じたら、専門技術をもつプロの力を借りるという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

日本テレビアート サービス概要資料

日本テレビアート サービス概要資料

日本テレビアートが培ったノウハウとそこから生まれたサービスの概要、手掛けたデザイン事例を資料にまとめました。ぜひご覧ください。

カテゴリーから記事を探す

もっとみる